子どもたちはしばしば前夫の家で週末を過ごす。今回子どもたちと一緒にトンの自転車が車から降ろされた。ああついに来てしまったか! 彼女は最近どんどん放課後の行動範囲を拡げ、ついに「歩いて行くにはだるい」公園まで通うようになってしまっていた。

自分は仕事場からタイムを計ってペダルを漕ぎ、日々行き帰りのスピードを楽しむようなじゃじゃ馬だったが、そういう親に限って心配性なもので、危ないよー転んだらどうするのーと自転車を導入しないでいた。自分は転んで骨や歯を折っているので、余計に心配が募るのだった。

昨日は風が強くて、洗濯物は片側に吹き寄せられ、木々はざわめき、小鳥も飛ぶのに難儀していた。トンは止めても「大丈夫大丈夫」の一点張りで、おやつをたんまり持って出かけてしまった。風の音を聞くたび、横倒しになるトンの映像が頭の中のモニターに流れる。子どもがけがをしたぞ!救急車を!と騒ぐ通行人の映像も流れる。

わたしは家の近くにある集合場所に出かけた。トンについて遠くの公園まで行くためだ。でも行ってみたら誰もおらずもぬけの空だった。一旦帰ってそわそわしていると、仕事が休みだったアーニャ(長女)にからかわれる「檻の中のくまのように落ち着きがない」。

夕飯の下ごしらえをして、今度はトンが行くと言っていた公園に歩いて行った。ちょうど子どもらの群れが帰る途中だった。トンの姿を探したが見当たらず、ジャガイモのような男子が数人いるだけだった。

レバーペーストを作ったので、散歩が無駄にならないようパン屋に寄った。見事に品物がなく、黒い看板犬に滅茶苦茶吠えられる。確かにあの公園は「歩いて行くにはだるい」や。

家に帰ると案の定トムノフスキーはちゃっかり帰宅していて、心も体もがっかりしたわたしに「おなかすいた!早くごはんにしてよ!」とか言うのである。

母は疲れる。

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