やらかしちまった

まぁあたしの日記ときたら、いつだっていやらしいものなのである。なにがいやらしいかって、まず、都合がよさそうなことしか書かない。いや書いてないつもり。バレていたとしても、本人は一応耳触りのよさそうなことしか書いてないつもり。

しかし今日は赤裸々に書きましょう。

大変なんだよー。

ワニっこがはす向かいのお婆さんを転ばせちゃったの。彼女が犬嫌いなのを知らないでわたしが回覧板を手に近付いてしまって、運悪く高いヒールのサンダルを履いていたお婆さんは、驚いて安定を失ってよろよろとよろめき、尻もちをついてしまったの。そしてしばらく立ち上がれなかった。

この間、某ガレージに向かって飛び込んで行ったのは、この件でかなり動揺していたせいもある（おかげさまでかなり落ち込みが取れた。ついでに業務連絡：近々また邪魔しに行く。チェーンは次の帰郷を待つ）。

閑話休題。

これ（犬に驚いて人が転んだり怪我したり）ってすっごくいけないことなんだよ。裁判記録をネットで探せば、肝が縮みあがります。ずらずらとヒットする判例たち。通りすがりに犬がワンと吠え、驚いて転んでけがをした。これだけで数十万数百万の賠償命令なんてざらである。

ワニがお婆さんに触っていなくても、親しげに笑いながら近付いただけでも、犬嫌いの前にはどんな理屈も通らないようだ。それをわかった上で親方を連れ、謝りに行った。ひたすら平謝りである。治療費として最初から数万円は包む。全治療費を必ず払うと約束し、そして月曜からは毎朝ショーファーと化して出勤する娘を駅まで送り、婆さんと整形外科に行く。持ちうる全ての魅力を放出して怒らせないように努力するのだ。

大して「これ！」という職業を全うすることなく、大義名分として母さん業を前面に出してのみ暮らしているあたしだけれど、渡ってきた世の中を振り返ってみれば「こじれた人の心はこわい」という経験則は持っている。

今回の事件とてもやばいでしょう。

情けないことやっちゃったの。悪いのはワニッチョじゃなくあたしなの。

ふー。